ジョージ秋山さんの「夫婦・離婚について」
なんだか春らしくなりましたね。
世の中はまだ落ち着いていないですが、早く安心して外出できるように落ち着くといいな・・・。
せめて気持ちだけでも明るくなれるといいですね。
先日、通院している心療内科に行きました。
座る場所がなかったので、壁際の本棚のあたりに立って待っていたのですが、本棚にジョージ秋山さんという漫画家さんの「浮浪雲(はぐれぐも)」という古い漫画を暇つぶしに手にとってパラパラと読んでみました。
昔の時代の夫婦漫画で、さらに書かれた時代も昭和時代なのですが、作者の人生観のようなものが表現されているような作品のようでした。
そして、後ろのほうに作者の結婚や離婚についての持論を書かれていたページがありました。
昭和の男性が書いた内容だから男尊女卑なんだろうなあ・・・と思いながら読んでみたら意外とそうでもなかったので驚きでした。
手元にもなく著作権上抜粋もできないので、覚えている限り私なりの解釈で書きます。多少の解釈のズレはご容赦ください。
夫は妻の食事の支度に不満があっても文句を言うな。作ってくれるだけでもありがたいんだ。「家事は嫁がやるもの」と思うから腹が立つんだ。それは嫁への依存心だ。
食事の支度ができてなかった時は「ああ、こいつ今日は疲れてるのかな」とでも思って自分が作ってやれ。そして「今日は俺が作ってみたよ」とでも言ったら嫁は喜ぶ。そうすれば、嫁も感謝してうまくいくんだ。という内容だったと思います。
また離婚については、無理だと思ったら恥だとか世間体だとか気にせず離婚したほうがいい場合もある。という昭和時代にしてはかなり離婚に肯定的な内容でした。
もうちょっと詳しく読みたかったのですが、時間の都合上それ以上は読めませんでしたが、夫婦というのはお互いの人間性を尊重しあえてこそ、長くうまくやっていけるのだと思いました。
作中でも、時代もあるのかもしれませんが、主人公の雲さんとカメさん夫婦でお互い丁寧語を使って会話してますし、お互い相手の領域に入り込まない、程良い距離感があります。
なにより、私がすごいなと思ったのが「依存心」という言葉でした。
依存という言葉を辞書で引いてみると「他のものに頼って成立、存在すること」という意味だそうです。
人として成長してきちんと自立していたら、お互いを思いやることができるはずですよね。
夫婦でも家族でも友達でも、やはり思いやりって大切です。
モラハラなるのはやはり依存心があるからだと思います。
それが苦痛になったら、離婚するほうがお互いのために良いと思います。