離婚は最後の自立のチャンスだと思う
知り合いから言われた言葉です。
元夫は「子供のまま年を取ったけれど、結局大人になれずに、離婚でまた子供にもどったんだね」
あまりにも的確すぎて、「その通りです・・・」と答えてしまいました。
夫は、仕事でイライラした時に、必ず私に八つ当たりをしてきました。
ある時は電話で、私が妊娠中にもかかわらず怒鳴り散らし脅しまくられました。
丁度、友達の家で集まって楽しく歓談しているときだったので、友達はみんな驚いて「ひどい・・・。臨月の嫁に言う言葉じゃないよね・・・」
「大丈夫?」
と慰めてくれました。
あまりにも耐えきれず、義母に八つ当たりをやめるように説得をしてほしいと電話でお願いをしたのですが、その時に言われた言葉が衝撃でした。
「うちの子、働かされて可哀想・・・(涙)」
・・・は?
・・・あの、私妊娠しながらも働いてるんですけど???
あまりにも話が通じなさ過ぎて、適当に電話を終わらせました。
ちなみに、義母は高度経済成長期時代の人なので専業主婦でした。
その後の、元夫と義母のやりとりを見ていても、義母は何でもわがままを「はいはい」と聞いていました。
おそらく、親子で適切な境界線がきちんとできておらず、自立させるべきところで突き放せなかったんだろうなと思います。
そして本人も、思春期にきちんと自立しなければという自覚をもつことができなかったのでしょう。
だから元夫は大人になってもスーツをハンガーにかけることが出来なかったんだと思います。
なので、当然のように私にも「あれをしろ」「これをしろ」と強要しがちでした。
例えば、「料理をこのように(ものすごく手がかかる特殊な工程で)作れ」とか。
さすがに私は「無理!自分でやって!」というと、義母に頼んでいました。
けれども、さすがに子どもを育てていると、ある程度はなんとかせざるを得ないことも多々あり、結局いつのまにか私が先回りしてやるようになってしまい、元夫はどんどんやらなくなるという状態になっていきました。
多分、共依存と言う状態だったと思います。
そしてある時、「ああ、これは私のやるべきことではない!このままではお互いにとってきっと良くない」とふと気づくことがあり、離婚を決意しました。
知人越しに聞いた話ですが、別居して時間が経つにつれ、きちんと自立したの大人に比べると全然まだまだですが、やっと少しづつ自分のことを自分で考え行動するようになってきたようです。
誰か経由で話を聞くと、時々「こうすればいいのに」と先回り癖が出そうになりますが、突き放すと決めたからには貫こうと思っています。
おそらく、まだ義母が元気な今のうちが元夫の最後の自立のチャンスだと思ってます。
そして私も他人との境界線を適切に引くことを学ぶチャンスだと思います。
助けてあげることばかりが優しさではなく、突き放すことも優しさの一つだと思う今日この頃です。